パントマイムの舞台を作るために

パントマイムの上演を企画・プロデュースして下さる方に

舞台というと設備の整った本格的な劇場を想像されると思います。
でも私が考える舞台空間とは、いわゆるホールばかりではなく、多種多様です。
これから私が考えている上演の形や、実現させるまでの流れについてご案内しましょう。


◆舞台空間はいろいろ。
 
 
●いわゆる劇場で見る楽しみ・・・
  
  
ロビーの扉を開けると正面には一段高いステージがあり、客席はゆったりとした肘掛けの付いた椅子が並んでいる。
  日常とは違う空間にちょっと緊張しながら、これから始まる舞台への期待に胸躍らせ幕開きを待つ。 
  この開演前の時間は演劇に限らず、音楽や踊り、いや映画もそうですがとても楽しみな時間です。 
  確かにゆったりとした空間と、充分な照明設備、ほどよい音響効果を考えて作られた劇場は、見る側ばかりではなく
  演じる私たちにも多くの楽しみがあります。
  「幻の蝶」や「KAMEN」などの作品は、私も皆さんに本格的な舞台できっちりした照明や生演奏でじっくり見ていただきたいと思います。

 
 
●こういう空間も舞台になる・・・
 
  
でも一方で、お互いの呼吸や体温が感じられるような小さな空間で、小作品を気軽に見ていただきたいと言う想いもまたあります。
  舞台っていっても、いわゆるホールだけではありません。
  これまでに私が演じてきた空間はホールばかりではなく、皆さんが「えっ!」と思われるような空間も舞台にしてきました。
  例えばお寺の本堂、例えば酒蔵、繭蔵、画廊にレストランや喫茶店。
  変わったところでは廃業した銭湯の脱衣場やミカンの倉庫等々。 
  見て欲しいという私の気持ちと、見たい見せたいという皆さんの気持ちが一つになれば、工夫次第でどのような空間も
  立派な劇場に生まれ変わります。
  そればかりか普通の劇場では味わうことの出来ない、その空間ならではの得難い雰囲気も生まれるのです。

  日常的な空間が「劇場空間」に生まれ変わったところでこそ味わえる楽しみもあります。
  蔵に染みこんだ酒の匂いにちょっぴり酔いながらマイムを楽しむ、なんていうのもまた良いものです。 
 
  設備がなければ簡単な照明機材一式は車で持って行きます。
  音響も大丈夫。何なら座布団も椅子も持って行きますよ。
  こんなところでやったら面白そうだ、と言うところがあったら是非考えてみて下さい。 
  そしてどうぞお声を掛けて下さい。 どうしたら出来るか、どうすればよい形になるか、みなさんと一緒に考えながら
  良い舞台を作っていきたいと思っています。


◆開催に向けて

 
●パントマイムの上演を企画し実現させるには・・・ 

 
 いざ企画しようとすると会場探しや費用の心配、お客様も集めなければいけない、それに自分の住む地域には適当な
  会場が思いつかない・・・などなどなかなか一歩を踏み出すのが大変だと思います。
  この様なことを考えるととても企画は出来ないと思われることでしょう。でも、ちょっとしたアイディアや工夫でとても
  面白い企画が生まれるものです。
  そこで、とりあえず公演に向けてどのようなことを準備し考えればよいかをご案内します。
 

 
●では具体的な動きを・・・

  
1.お客様はどういう人達? / 大人かこどもか、或いは・・・。
  2.作品は何を? / お客様の年齢層などで作品を選びます。 
  3.上演の規模 / 本格的なホールで上演するか、それ以外の空間を活用するか。お客様に見込み人数は?
  4.全体の予算 / 会場費、本格的なホールならば会場の付帯設備費、出演料、宣伝費などの諸経費を概算し、
          入場料等の収入を見積も理、無理のない方法を考える。。
  5.日程の調整 / 私と皆さんの双方の日程を調整して公演日を決める。
  6.会場を予約する / 会場を選び予約する。
          本格的なホールの場合は、早いうちに押さえることが望ましいでしょう。 
  7.最終確認 / 決定した日程・作品・出演者・スタッフの確認と出演料や交通・宿泊(必要な場合)
         の予算を双方で調整する。


 
●まずはご相談を・・・ 
 
 企画から上演に至るまではおよそ以上のような流れではないでしょうか。
  気軽に見たい見せたいというような小さな企画であれば、予算なども含めてざっくばらんにご相談しながら、
  お互いにとって良い方向で実現できるような道を探りましょう。

  
          
私のマイムをひとりでも多くの人に見て頂きたい。
                  いまとても強く思っていることです。
             そのために一つでも多くの舞台を作りたいと願っています。
                       皆さんのお力をぜひ貸して下さい。



◆舞台を観て下さった方から・・・

◆先日の京都の舞台を観て下さった方からこのような嬉しい感想を戴きました。ご本人の了解を得ましたのでご紹介をさせて頂きます。

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『無限に拡がる想像の世界』
                 早瀬仁子(はやせひろこ)

 長い間機会を逃していた清水きよしさんのパントマイムのステージに、ようやくめぐりあうことができました。これまでパントマイムそのものにも触れることのなかった私は、無限に拡がる想像の世界へと引き込まれていったひとときでした。
 小道具も何もなく、ステージの背景にはただ黒いカーテンが引かれているだけ。延原祐さんの弾かれるピアノとともに、全身で表現されるこまやかなしぐさと表情に、私は想像をいっぱいにめぐらせました。
...
 ゴム風船がだんだん大きくふくらんでゆくよ/あっ!割れてしま った/もう一度、風船ゴムをきゅきゅっとのばして…

 手の中のひまわりの種/小さなじょうろで水をやり/大きなバケ ツで水をやり/ほら、かわいい花がお顔を出した…

 まるでまだ文字の読めない幼い子どもが、1ページ、1ページ、絵本をめくっていくようです。限りないこの想像の世界に心が躍りました。
「風船」「ひまわり」にはじまり、「秋の日の想い出」「凧揚げ」「幻の蝶」。延原さんの即興のピアノも一つになって、清水きよしさんの演じられる作品は、体の中から滲みでるあたたかさと遠い日の懐かしさを感じることができました。
 そしてどの作品の内容をとっても、そこに夢があり、希望がありました。特に最後の「幻の蝶」は、やがて自分自身が夢に向かって大空へ羽ばたいていくように見えました。少年から大人へ、それは清水きよしさんご自身の姿にも思え、私達へのメッセージだったように思います。   (原文のまま)

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本当に嬉しく有り難いメッセージです。自分で皆さんにご紹介するのは小っ恥ずかしくもありますが、早瀬さんは、自分の舞台がこうあれたら良いなあと思う姿を、文章にして下さいました。
早瀬さん、ありがとうございます。